不動産取得税の「数字」を完全整理
不動産取得税の「数字」を完全整理|宅建・1日1テーマ合格ノート #031 ―――――――――― こんにちは。8月に入りました。残り78日。 今日は土曜日、「税その他」の日です。テーマは「不動産取得税」。 税金分野は毎年2〜3問出題されますが、中でも不動産取得税は出題頻度がとても高いテーマです。聞かれるポイントはほぼ決まっていて、「数字」を正確に覚えているかどうかが勝負。逆に言えば、覚えてしまえば確実に1点取れます。 今日はその「覚えるべき数字」を一気に整理していきます。 ―――――――――― ◆ 今日の重要用語 「不動産取得税」 不動産(土地・家屋)を取得したときに、取得者に対して課される都道府県税。売買、交換、贈与、新築、増改築など取得の原因を問わず課税される。ただし、相続による取得には課されない。試験では「課税主体は都道府県か市町村か」がよく問われる。 「免税点」 課税標準となる金額が一定額に満たない場合、税を課さないとする基準額。不動産取得税の免税点は土地10万円、家屋の新築・増改築23万円、家屋のその他(売買等)12万円。数字の入れ替えによるひっかけに注意。 ―――――――――― ◆ 頻出テーマの要点まとめ 不動産取得税で得点するために押さえておくべきポイントは5つあります。 〈1〉課税主体と納税義務者 課税主体は「都道府県」です。固定資産税の「市町村」との対比で出題されます。納税義務者は不動産を取得した者で、個人・法人を問いません。有償か無償かも関係ありません。 〈2〉税率 本則は4%ですが、現在は軽減税率が適用されています。 ・土地 → 3% ・住宅 → 3% ・住宅以外の家屋(事務所・店舗等) → 4% 「住宅と土地はセットで3%」と覚えましょう。 〈3〉免税点 ・土地 → 10万円 ・家屋(新築・増改築) → 1戸につき23万円 ・家屋(売買等) → 12万円 この3つの数字は丸暗記が必要です。 〈4〉課税標準の特例 宅地を取得した場合、課税標準が固定資産税評価額の「2分の1」になります。「3分の1」と書かれた選択肢が頻出しますが、不動産取得税は2分の1です。 また、新築住宅(床面積50㎡以上240㎡以下)については、課税標準から1,200万円が控除されます。認定長期優良住宅は1,300万円です。 〈5〉非課税となるケース ・相続(包括遺贈を含む)による取得 ・法人の合併・一定の分割による取得 ・共有物の分割(持分割合を超えない部分の取得) 「相続は非課税、贈与は課税」――この対比は毎年のように問われます。 ―――――――――― ◆ 過去問ピックアップ 不動産取得税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 1 不動産取得税は、不動産の取得に対し、当該不動産の所在する市町村において課する税であり、その徴収は普通徴収の方法による。 2 不動産取得税の課税標準は、不動産を取得した時における不動産の時価である。 3 相続により不動産を取得した場合、不動産取得税は課されない。 4 宅地の取得に係る不動産取得税の課税標準は、当該宅地の固定資産税評価額の3分の1の額とされている。 正解:3 〈各肢の解説〉 肢1:誤り。不動産取得税の課税主体は「都道府県」です。「市町村」ではありません。徴収方法が普通徴収であるという部分は正しい記述ですが、課税主体を市町村とした時点で誤りになります。固定資産税との混同を狙った典型的なひっかけです。 肢2:誤り。課税標準は「固定資産課税台帳に登録された価格(固定資産税評価額)」であり、「時価」でも「取得価額」でもありません。 肢3:正しい。相続(包括遺贈および被相続人から相続人に対する遺贈を含む)による取得には、不動産取得税は課されません。形式的な所有権の移転であり、実質的な取得とはいえないためです。 肢4:誤り。宅地の課税標準の特例は「2分の1」です。「3分の1」ではありません。この数字のすり替えは本当によく出ます。 ―――――――――― ◆ ゴロ合わせ・記憶術 〈1〉免税点の覚え方 「トニ(10・2)さん(3)のイチニ(1・2)」 → 土地10万、新築家屋23万、その他家屋12万 (「トニーさんの12月」と語呂を合わせて、10→23→12の順番で覚える) 〈2〉課税主体の覚え方 「"ふ"動産取得税は、"ふ"けん(府県=都道府県)税」 → 「ふ」の字でつなげれば、もう間違えません。 〈3〉非課税パターンの覚え方 「相続は"そうぞく"っと(素通り=非課税)」 → 相続はスルー(非課税)。贈与は「ぞう(税を)よこせ」で課税。 ―――――――――― ◆ 学習アドバイス(残り78日) 8月に入りました。ここからの78日間は、大きく3つのフェーズに分けて考えましょう。 8月(残り78〜48日):苦手分野の克服期間。まだインプットの時間があります。今日のような「数字を覚えるだけで得点できるテーマ」は、この時期にしっかり固めておきたいところです。 9月(残り47〜18日):過去問演習の追い込み期間。年度別の過去問を解きながら、弱点を洗い出します。 10月(残り17〜1日):最終確認の期間。暗記事項の総チェックと、直前模試。 税金分野は「覚えたか覚えていないか」で決まるシンプルな分野です。今日の内容を寝る前にもう一度読み返すだけでも、定着度がぐっと変わります。 ――――――――――
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